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後に法人化

個人事業主としてフリーで仕事をする方が手続きとしては楽ですが、それでもあえて法人化するにはいくつかの理由があります。ここで法人化の目的やメリットなどを見ていきましょう。

後に法人化

法人化の目的

わざわざ面倒な思いをして法人化する目的を問えば、多くの人が「節税のため」と答えるでしょう。これに関してはどんな法人でも同じですから、説明は不要ですね。
一方、「エンジニアならではの目的」という聞き方をした場合は「社会的な信用を得るため」という答えが多いのではないでしょうか。といっても、一般的な企業のように、融資を得るために信用がほしいわけではありません。それも無いとは言いませんが、基本的には企業からの仕事を増やすためです。
個人事業主のままでも企業からの仕事は受けられますが、企業としては重要な案件を個人にまかせるのはやはりためらいがありますから、あまり重要でない案件が多くなります。質の高い案件をより多く回してもらいたい、と考えるなら、個人事業主のままでいるのは不利なのです。

チームで仕事をするための法人化

法人化の目的は人それぞれですから、こうした一般的な目的の他にもいろいろなことが考えられます。
たとえば「チームで仕事をしたい」という目的のために法人化する人もいます。フリーランスのエンジニアが一時的に集まって仕事をすることはありますが、普通はプロジェクトが終われば解散して何も残りません。そうではなく、集団で大きな案件に次々と挑戦し、互いに助け合いながら多くのことを学び、成長していく、という「本物の」チームを作ろうと考えた場合、法人化してスタッフを雇う、というのは現実的で確実な手段です。
チームを作れば一人では手に負えない案件も引き受けられるようになりますし、このチームで独自のプロダクトを作り出すこともできるかもしれません。
「自分には節税や信用は関係ない」という人でも、このように別の目的を思いつくことがありますから、一度は法人化について考えてみると良いでしょう。

法人化するなら目的をはっきりと

法人化することで得られるメリットもありますが、デメリットもやはり存在し、またメリットにしてもその価値は人によって違います。ですから、「とりあえず会社を作りたい」というように、法人化をゴールや目的にしてしまうのは良いことではありません。記念や思い出にはなるでしょうが、そういった考え方ではデメリットばかりを感じてしまい、早々に終わりを迎えてしまうことでしょう。
大切なのは、「これをするために会社を作りたい」という目的や目標を持つことです。例に挙げた「チームで仕事がしたい」といったことでも、他のことでもかまいませんが、何か大きな目的を持つことで、決算書を作ったり、法人税を払ったりといった苦労も軽減されます。法人化はあくまでも「目的を達成するための手段」にすぎません。今、漠然と法人化を考えているなら、まず「なぜ法人化したいのか」という目的をはっきりさせましょう。それは、実際に法人化を行う際の原動力にもなるはずです。

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