派遣で勤めるエンジニアの収入は一般的に低いといわれています。おおむね、同じ仕事をしているフリーランスや正社員の半分といわれていますが、私の周囲のエンジニアを見渡しても、大きくは外れていないように思います。派遣である限り、その仕事分の収入の多くは派遣会社の手元に入り、経験と技術を積み重ねても収入の伸びは天井が見えてきてしまいます。そこで、いま派遣で働いているエンジニアの方には、フリーランスになることをお勧めします。単純に年収倍増となるかはその人の努力次第ではありますが、ぜひ将来のプランニングのためにも検討していただきたいと考えます。
まず収入の面で、派遣社員としてのままでは大きな足かせがあります。会社が人員を確保するときに同じ費用を発生させるとして、フリーランス相手であれば費用ほぼそのままが収入になるのに対して、派遣の場合は派遣会社にその多くが吸い取られてしまいます。
もちろん、派遣会社はそれに見合うようにサポートをしてくれるわけですが、その内容としては自分でもできることがほとんどです。例えば確定申告など税務などについては、有用なサービスもあって特に特殊な勉強をしないでも利用できますし、税理士のようなプロに任せてしまってもいいわけです。派遣会社は様々なサポートをしてくれますが、それの何が必要で、何が不要で、何が節約できるのかを自分で判断していくことがフリーランスでは可能になるわけです。その切り分けによって、同じことをしていても収入が増えるのです。
事務的なことはそのように外部に任せてしまう手があったとしても、稼いでいくための営業、仕事をどう確保していくかということに不安を感じて、派遣会社に留まっている方も多いようです。エンジニアとしてずっとやってきたので、営業みたいなことは苦手だ……と感じている人も少なくありません。ですが、これも人に任せてしまえばいいわけです。具体的には、フリーランス向けのエージェントサービスを利用します。自分で営業ができたり、個人的な広いつきあいがあればそれでもいいのですが、個人的にはやはりプロに委ねてしまうがいいと考えます。
プロのコーディネーターによるカウンセリングを実施し、ご希望や条件にマッチした案件をご提案いたします。
引用:レバテックフリーランス
「レバテックフリーランス」は、15,000人以上に活用されているフリーランス専門のエージェントです。
エンジニアが自分の価値を高めるにはやはり技術や知識をもつことであり、それには勉強が不可欠です。営業をその道のプロに任せることで、安定した仕事を確保できるだけでなく、スキルアップの目標についても一緒に考えてくれるのがエージェントの強みです。エージェントはより優秀なエンジニアと仕事をしたいと考えています。それは彼らの成果にもつながるわけで、だから真剣にこちらのキャリアパスについて考えたうえでの仕事の斡旋をしてくれるのです。
派遣で働き続けることに疑問を持ち始めたSEは、キャリアアップに役立つスキルを磨くのもおすすめです。ある程度の経験を積んで技術を身につけた中堅SEは、新人指導と育成を任せられることが増えてきます。また、目標達成に向けてチームメンバーを統率するチームマネジメントも中堅SEになると求められる機会が増えるでしょう。このような役割が期待される中堅SEは、マネジメントスキルを磨くことで成長を実感しやすくなり、評価も得やすくなります。
エンジニアが派遣で働き続けることは、収入の面で大きく損をしていると思います。派遣会社がサポートをしてくれるというメリットはありますが、そのサポートが必要なものであるか、自分には不要、あるいは少しでいいのか、ということがフリーランスになることで切り分けが可能です。どうしても面倒、あるいはできないことであれば、専用のサービスや外部に任せてしまえばいいのです。その費用を支払っても十分の収入が、フリーランスになることで得られるのです。
SEにとって資格というと、「転職に有利なツール」という印象が強いのではないでしょうか。もちろんその通りなのですが、資格取得にはもうひとつの利点があります。それが「資格手当」です。資格手当の基準は会社によって異なりますが、もし今勤めている会社に資格手当がなかったとしても、次の転職先では資格手当制度があるかもしれません。同じスキルを持っていても資格という目に見える形として取得しているか否かで、収入が変化するのですから、取得しておくに越したことはありません。